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PESTIについて

PESTI(=ペスティ)は「STI(科学技術イノベーション)に向けた政策プロセスへの関心層別関与フレーム設計」(Framework for Broad Public Engagement in Science, Technology and Innovation Policy)の略称です。独立行政法人科学技術振興機構(JST)社会技術 研究開発センター(RISTEX)が2011年に始めた「戦略的創造研究推進事業(社会技術研究開発) :科学技術イノベーション政策のための科学研究開発プログラム」のプロジェクトの1つとして2012年に採択されて誕生しました。

同プログラムにこれまでに採択された11プロジェクトは共に、中長期に政策形成に寄与する手法・指標等の研究開発に取り組み、国や地方自治体の政策形成プロセス及び幅広い主体における政策提言等の政策形成に関わるなど、現実の政策形成における活用をめざす実践的な研究開発を行っています。

私たちのPESTIは、以下の3つの目標を設定しています。

  1. 「科学への関心」や「政策への関与」等の観点からセグメンテーションやプロファイリングを行うことで、これまで漠然と「国民」とされていた国民像をいくつかの鮮明なセグメントで捉え直します。その上で、科学技術イノベーション(STI)に向けた「セグメント固有のニーズ」を発掘していくことを目標の1つとします。
  2. セグメント固有のニーズを発掘する際には、「STI政策メニューの提示に資する」ことを最重視します。そのため、現実の政策形成につなげるための視点や工夫を加えることを目標の1つとします。
  3. 成果を「実務家が利用できる」ようにすることを重視します。そのため、実務家との連携・協働を基本的な軸とすることを目標の1つとします。

私たちは以下の3つの背景に基づいて、より民主的な科学技術イノベーション(STI)政策プロセス形成に向け、多様な層の国民参画が必要だと考えるに至り、PESTIを提案するに至りました。

  1. ポスト3.11において、国民の政策過程への参画促進がより一層求められています。
  2. より民主的な科学技術イノベーション(STI)政策プロセス形成に向けて、「関心層」(私たちの事前調査で日本国民の52.2%がそれに当たることが分かっています)だけでなく残りの47.8%も含めた多様な国民の参画を促すことが必要だと考えられます。
  3. 政策の科学における研究活動と政策形成プロセスにおけるギャップを埋める必要があり、そのために実務家(政策担当者、ファンディングエージェンシーの担当者等)との連携・協働が必要です。

私たちのPESTIの概要は以下のとおりです。

私たちは、すでに述べた3つの目標を達成するために、5つのグループ:「セグメンテーション・ニーズ発掘G」、「場づくり・仕組みづくり・社会実装G」、「実務家連携G」、「専門家連携G」、「実践評価G」と、それらをマネジメントする「研究代表者からなるG」を設置しています。  これらのグループが連携・協働することで、これまで漠然と捉えられていた「国民」を「科学への関心」や「政策への関与」等の観点から複数セグメントで捉え直し(セグメンテーション・ニーズ発掘G)、多様なセグメントの政策参画を促すことを目指します(場づくり・仕組みづくり・社会実装G)。その上で、実務家(政策担当者や研究費配分機関の担当者)や専門家(科学者・工学者といった研究者や産学連携コーディネーター)と連携・協働(実務家連携G、専門家連携G)し、国民ニーズに基づく多様なSTI政策メニューを作成し、政策担当者等に提示していきます。 STI政策プロセスへの国民意見反映、及びその過程の公正性・透明性確保が期待されます。


2012年10月