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ロボット×未来×夢ビジョン

2015年春、PESTIは、「ロボット×未来×夢ビジョン」をテーマに、対話型パブコメを実施してきました。
お届け先は、文部科学省科学技術・学術政策局・研究開発基盤課です。

このページでは、これまでにPESTIが実施した取組をご紹介します。



PESTIが実施した対話型パブコメのリスト

1)【おでかけ×アンケート式】京都市、モスカフェ
2)【公募×アンケート式】インターネット調査
3)【依頼×アンケート式】インターネット調査
4)【おでかけ×アンケート式】大阪市、カフェラボ
5)【おでかけ×アンケート式】滋賀県大津市、大学生
6)【おでかけ×アンケート式】鳥取県鳥取市、鳥取大学サイエンス・アカデミー
7)【公募×対話式】大阪市、グランフロント大阪ナレッジキャピタル

対話型パブコメを通じて集まった意見の集約結果

対話型パブコメを通じて集まった意見を集約し、「ロボット×夢ビジョン:意見集約によって見出された25のニーズカテゴリー」を作成しました。
PESTIが作成し、お届けした集約結果を以下に掲載します。
*印刷用PDFはこちら(1.5MB)

ロボット×夢ビジョン:意見集約によって見出された25のニーズカテゴリー

A.ロボットへのニーズ
カテゴリー1【超人】:危険な作業を代替してほしい
 ((解決したい事は))防災又は災害からの復帰Robot
 ((解決したい事は))トイレ・風呂・キッチンの酷い汚れ・不快感をが生じるような部分の掃除。高所・危険を伴う部分の作業。

カテゴリー2【超人】:人の能力をエンハンスメントしてほしい
 
 ((解決したい事は))米などの重い荷物を運んでくれる。農作業の軽減
 
 軽く浮く座布団があれば、床に座った時に目線が一緒(車いすだとあわない)

カテゴリー3【超人】:人がやるよりも精度高く作業してほしい

 ((解決したい事は))交通事故防止回避システム
 
 ダビンチ(手術用ロボット?)


カテゴリー4【パートナー】:相互作用してほしい(話し相手、友だち、性)
 
 ((解決したい事は))一人暮らしを始めて10年になりますが、最も気になることは私の身に急な異変が起きた時の外社会への連絡方法です。私世代でこれだけ気になっているのですから、もっと高齢世代にとっては緊急を要するテーマだと思います。自宅で倒れて意識が無くそのまま亡くなるならまだしも、もがきつつ空しい時間が過ぎるには想像する事すら寂しいものです。私の一日の動きのプライバシーを侵さない程度のモニタリングシステム、それの異常を遠くの家族や契約機関への情報伝達システムの構築をのぞみます。なお望むなら、朝晩にちょっとしたシンプルな会話が成立すれば嬉しい。数日間誰とも会話しないのが日常化した、今日この頃の私の希望です。
 
 前に思ったのは、ヒト対ロボット。今は、勝手にロボット同士がしゃべり出す。ルンバが勝手に動いている。そういうことがないと、共生という感じがない。


カテゴリー5【パートナー】:見守ってほしい

 ((解決したい事は))家のあらゆるところの掃除。家の留守番
 
 ((解決したい事は))自分の場合ロボットの手を借りてでも花粉を防ぎたいです!毎年春に花粉症で苦しんでいて、ロボットの力でどれだけ花粉を防ぎきれるか?というのも見てみたいです。それと同時に花粉の飛散状況もいち早く察知できるようなのがあったらいいと思います。
 
 ((解決したい事は))スマートハウスの機能で、ペットの見守りが出来ること

カテゴリー6【パートナー】:エンターテインメントを提供してほしい
 ツンデレロボット面白い。人には逆らわないはずのロボットが逆らうから親しめる。感情がある。

カテゴリー7【パートナー】&【雑用代替】:自分のやり方で家事や子育てをしてほしい
 ((抵抗感や不安は))均一の味付けでぬくもりがなく感じる
 洗濯は好きだけれど、たたむのは面倒。でも旦那のたたみ方はいやなのでやってほしくないし、自分のたたみ方でロボットにたたんでほしい。

カテゴリー8【雑用代替】:家事を代替してほしい
 ((解決したい事は))現在一人暮らしで心臓と膝が悪く、ルンバが二階の二部屋を1日おきに掃除している。洗濯は仕方なく自分でしているが、干すのが大変である。乾燥機を使えば良いのは解るがやはり、太陽にあてたいので干しているが、急に雨が降ると、取り込むことが出来ず又濡らしてしまう事が良くある。洗濯物を干したり取り込んでくれるロボットが欲しい!

カテゴリー9【雑用代替】:介護を代替してほしい
 ((抵抗感や不安は))やはり、人間の感情や温かさがあれば優先したいが、下の世話など恥ずかしい分野では利用したい

カテゴリー10【雑用代替】:雑用を代替してほしい
 ((解決したい事は))生活におけるリスク管理。家庭の家計、食事栄養バランス、健康データよりのアドバイス、保存食などの有効期限、重要持ち物の位置情報、症状別状況別最適病院等の指示などを一元的にやってくれる家庭内知能ロボット。
 いまいちばんほしいのは自動運転飲みたいときにオートモード代わりに運転でも、車自体がうごくでも

カテゴリー11【ヒトらしさ】:「ロボット」に寿命をつけてほしい
 ロボットに寿命を持たせられたらいいのではないか

カテゴリー12【ヒトらしさ】:「ロボット」が自己管理してほしい
 家庭に入るロボットは、エネルギーを自分自身で供給できないとだめ。高齢者にはできる人とできない人も。方法を考えていかないと
 自己メンテナンスできないと難しい

カテゴリー13【ヒトらしさ】:「ロボット」にしなやかさを与えてほしい
 ((抵抗感や不安は))話し方
 人とともに生活する空間だと、危ない時に剛性を下げたりできる。

カテゴリー14【パートナー】&【ヒトらしさ】:愛着がもてる「ロボット」にしてほしい
 ((解決したい事は))孫のいない高齢者に孫のような姿をし、受け答え会話が出来るかわいいロボットが低価格で提供できたらいいと思います。
 たとえば、パロとかの場合。そもそも長い間使いつづけるのが難しい。飽きてしまう。リアクションがワンパターンなので。ヒトとロボットとのコミュニケーションでは、長く関心持ち続けられるか。

B.ロボット社会へのニーズ
カテゴリー15 「ロボット」に支配される社会にならないでほしい

カテゴリー16 経済(通貨、労働時間)に与える影響を考慮してほしい

カテゴリー17 「ロボット」によって生まれる格差を是正してほしい

カテゴリー18 法整備をしてほしい

カテゴリー19 「ロボット」の人権問題に配慮してほしい

カテゴリー20 責任の所在問題を解決してほしい

カテゴリー21 開発者に対する倫理教育をしてほしい

カテゴリー22 「ロボット」に依存することで、人としての能力が退化しないようにしてほしい

カテゴリー23 「ロボット」が暴走しないようにしてほしい

カテゴリー24 プライバシー・セキュリティーを確保してほしい

カテゴリー25 ロボットメーカーへのニーズ 


カテゴリー26 その他


PESTIが実施した対話型パブコメの詳細

1)【おでかけ×アンケート式】京都市、モスカフェ

モスカフェ 烏丸六角店に、パブコメ箱「ロボットと未来、あなたの思いを文科省へ」を設置しました。

設置期間:2015年3月16日から2015年4月20日
設置場所:モスカフェ 烏丸六角店(京都市中京区)
回答者数:1人

文科省へご意見をお届けします

モスカフェでのパブコメ箱
(写真:PESTI)

2)【公募×アンケート式】インターネット調査

PESTIが開発中のWebアンケートシステムを使って、Webアンケート「ロボットと未来、あなたの思いを文科省へ」を実施しました。

実施期間:2015年3月17日から2015年4月27日
回答者数:7人

PESTIのWebアンケートシステム


3)【依頼×アンケート式】インターネット調査

株式会社マクロミルのモニタ会員を対象としたWebアンケート「ロボットと未来に関するアンケート」を実施しました。

実施期間:2015年3月21日から2015年3月23日
回答者数:494人(日本の人口動態に合わせ、居住地域・男女比・年齢構成比を割り付けた)


4)【おでかけ×アンケート式】大阪市、カフェラボ

カフェラボに、ロボットに関する書籍と一緒に、パブコメ箱「ロボットと未来、あなたの思いを文科省へ」を設置しました。

設置期間:2015年3月25日から2015年4月21日
設置場所:ナレッジキャピタル内カフェラボ(大阪市北区)
回答者数:6人

ロボット関連書籍と一緒にパブコメ箱を設置
(写真:PESTI)

5)【おでかけ×アンケート式】滋賀県大津市、大学生

滋賀大学教育学部の授業「中等理科教育法1」を受講している大学生を対象にしたアンケートを実施しました。

実施日:2015年4月8日
実施場所:滋賀大学教育学部
回答者数:25人

6)【おでかけ×アンケート式】鳥取県鳥取市、鳥取大学サイエンス・アカデミー

鳥取大学が主催する公開講座、サイエンス・アカデミー 社会の役に立つロボットとその技術:第1回「社会に役立つロボットを目指して」の参加者を対象にしたアンケートを実施しました。

実施日:2015年4月11日
実施場所:鳥取県立図書館 2階大研修室
回答者数:40人


7)【公募×対話式】大阪市、グランフロント大阪ナレッジキャピタル

オープンセッション「ロボット×未来×夢ビジョン:となりにロボットがいる世界」をグランフロント大阪にあるナレッジサロン(ナレッジキャピタル内)において実施しました。

開催日:2015年4月17日
開催場所:ナレッジサロン、プレゼンラウンジ(グランフロント大阪北館7階、ナレッジキャピタル 内)
参加人数:32人

開催レポート:
2015年4月17日、グランフロント大阪にあるナレッジキャピタルのナレッジサロン プレゼンラウンジにて、オープンセッション「ロボット×未来×夢ビジョン:となりにロボットがいる世界」が開催されました。文部科学省は2014年5月よりクリエイティブ・プラットフォーム「3_2_1_0」と協働して「夢ビジョン2020オープンセッション 霞が関で私の未来をブレストする!」を開催しています。今回は、このオープンセッションシリーズの第8回目です。初めて関西で開催されるということで、PESTIが協力しました。32名の方にご参加いただきました。

近い未来、私達の生活に今よりもっとロボットが入り込んでくるかもしれません。その時、どんな形で、どんな事ならロボットに託すことが出来るでしょうか? 参加者のみなさんと想像を膨らませました。

まず、モデレーターの加納圭がセッション全体について説明しました。参加者のみなさんには8つの班に分かれていただき、サンドイッチやコーヒーを手にとりつつ自由に意見交換していただきました。ふとした疑問にいつでも答えていただけるよう、ロボット研究の専門家である宮下敬宏さん、新妻実保子さん、ロボット政策の専門家の麻田卓哉さんにもご参加いただきました。各班での議論は、モデレーターから提示された「どんなことをロボットの手を借りて解決したい?」「ロボットが導入される際にどのような抵抗感や不安を感じる?」という2つの問いで始まりました。班ごとに独創的なアイディアや議論が展開されていました。ロボットの利用に利点と問題点の両方があることやその制御が必要であるといった声がどの班からも聞かれました。1時間ほど白熱した議論が続き、班の中での振りかえりと会場全体での意見の共有を行いました。「ロボットは人のサポートに留めたい。」、「もっと新しい友達のような関係を築きたい。」といった意見や「良い面も多いが安全性や責任の問題など法の整備が不可欠。」といった指摘がありました。

今回のオープンセッションでの対話の結果はロボット政策づくりに活かされる予定です。意見がどう届き、どう活かされたのか報告する会も予定しています。今後の展開を楽しみにしながら、会はお開きとなりました。
(文:神谷 麻梨、PESTI)

開催概要:
 開催日時
 2015年4月17日(金)19:00−21:00
 会場  ナレッジキャピタル7階 ナレッジサロン プレゼンラウンジ (グランフロント大阪内)
 http://kc-i.jp/access/
 登壇者  宮下 敬宏(株式会社国際電気通信基礎技術研究所 知能ロボティクス研究所 室長)

 新妻 実保子(中央大学 理工学部 精密機械工学科 准教授)

 麻田 卓哉(文部科学省 科学技術・学術政策局 研究開発基盤課 係長)
 モデレーター  加納 圭(滋賀大学 教育学部 准教授/京都大学物質-細胞統合システム拠点(WPI-iCeMS=アイセムス)科学コミュニケーショングループ 特任准教授)
 フライヤー  PDF 141 KB
 詳細URL  http://www.mext.go.jp/a_menu/yumevision/1347745.htm
 主催  文部科学省
 協力  一般社団法人ナレッジキャピタル http://kc-i.jp
 PESTI(=ペスティ:JST・RISTEX 科学技術イノベーション政策のための科学研究開発プログラム「STIに向けた政策形成プロセスへの関心層別関与フレーム設計」代表:加納圭/滋賀大学・京都大学)http://www.pesti.jp
 お問合わせ先  夢ビジョン2020実現プロジェクトチーム
 Email:vision2020[at]mext.go.jp([at]を@に変えてください)
 TEL:03-5253-4111

意見産出情報:
 全体進行役
 加納 圭(PESTI代表)
 世話役  テーブル1:江間 有沙(東京大学)
 テーブル2:伊藤 真之(PESTIメンバー)
 テーブル3:氏原 拓(文部科学省)
 テーブル4:塩瀬 隆之(京都大学)
 テーブル5:森 幹彦(PESTIメンバー)
 テーブル6:蛯名 邦禎(PESTIメンバー)
 テーブル7:坂本 卓司(文部科学省)
 テーブル8:板倉 周一郎(文部科学省)
 記録者  テーブル1:工藤 充(PESTIメンバー)
 テーブル2:源 利文(PESTIメンバー)
 テーブル3:津久井 敦也(文部科学省)
 テーブル4:前波 晴彦(PESTIメンバー)
 テーブル5:元木 環(PESTIメンバー)
 テーブル6:城 綾実(PESTIメンバー)
 テーブル7:吉澤 剛(PESTIメンバー)
 テーブル8:相川 美紗(文部科学省)
 専門家  宮下 敬宏(株式会社国際電気通信基礎技術研究所 知能ロボティクス研究所 室長)
 新妻 実保子(中央大学 理工学部 精密機械工学科 准教授)

 麻田 卓哉(文部科学省 科学技術・学術政策局 研究開発基盤課 係長)

オープンセッションの会場の様子

ロボットと一緒に対話
(写真:大森 貴生)